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SMしてみたい・興味がある人が最初にすること|始める前の5つの準備

書き手:真柴 渉(トビラの会 カウンセラー)

SMしてみたいと思ったら、最初にすることは相手を探すことではなく、「自分が何に惹かれているのか」と「したくないこと」を、自分の言葉で書き出すことです。そのうえで安全についての知識を集め、身元を守る準備を整えてから、誰と始めるかを決めます。

「SMに興味はあるけれど、誰にも話したことがない」「してみたい気持ちはあるのに、何から手をつければいいのかわからない」「とりあえず検索してみたら、刺激の強い情報ばかりで戸惑った」。当会のご面談でも、こうした段階でご相談くださる方は少なくありません。

この記事では、SMに興味を持った方が、最初の一歩の前にしておきたい5つのことと、始めたばかりの方がつまずきやすいところをお話しします。プレイの進め方そのものは、初めてのSM体験|SMしたい初心者の始め方と安心できる相手の探し方にまとめていますので、あわせてご覧ください。

SMに興味がある・してみたいと思うのは、おかしなことではありません

SMに興味を持つきっかけは、本当に人それぞれです。小説や映画の一場面がずっと心に残っている方、恋人との関係の中でふと気づいた方、理由ははっきりしないけれど昔から惹かれていた方。どれも珍しいことではありません。

私はSMを、お互いの合意のうえで、相手に少しずつ心を開いていく関係だと考えています。「してみたい」という気持ちは、そうした関係を求める気持ちの表れでもあります。恥ずかしがる必要も、急ぐ必要もありません。

SかMかは、今すぐ決めなくていい

SMに興味を持つと、ネットの診断で「自分はSかMか」を確かめたくなる方も多いようです。楽しむぶんにはよいのですが、結果で自分を決めつける必要はありません。嗜好は、信頼できる相手との関係の中で少しずつ形になっていくものです。「まだわからない」は、始める前の段階としてごく自然な状態です。

SMしてみたいと思ったら、最初にすること5つ

相手を探したり、誰かに打ち明けたりする前に、ひとりでできる準備があります。順番に進めると、最初の一歩がぐっと安全になります。

1.何に惹かれているのかを書き出す

「リードされたい」「相手を導いてみたい」「言葉のやりとりにどきっとする」「誰かに委ねる安心感がほしい」。思いつくままメモに書いてみてください。体の感覚より、気持ちの動きに惹かれているという方も多いものです。心から入るのか、体から入るのか、その両方なのか。言葉にしてみると、自分の「してみたい」の中身が見えてきます。

2.したくないこと(NG)を先に決めておく

してみたいことと同じくらい大切なのが、したくないことです。「痛いのは苦手」「跡が残るのは困る」「写真や動画は撮られたくない」。NGは、相手に会う前に自分の中で決めておくと、その場の雰囲気に流されにくくなります。NGに理由はいりません。「嫌だから」で十分です。

3.知識は「安全」の情報から集める

SMを題材にした動画や小説は、見せるために作られた演出です。そのまま手本にすると、体への負担や、相手の気持ちを置き去りにしてしまうことがあります。最初に知っておきたいのは、プレイの種類よりも、同意の取り方、やめる合図の決め方、体調の確かめ方といった「安全の基本」です。プレイの種類は、そのあとでSMプレイの種類と初心者の始め方のような解説を読めば十分間に合います。

4.身元を守る準備をしてから動く

SMへの興味は、ごく個人的なことです。誰にも知られずに始めたいと思うのは当然です。動き出す前に、次のことを整えておきましょう。

  • 連絡用に、ふだん使っていないメールアドレスを用意する
  • 顔写真、本名、勤務先、最寄り駅がわかる情報は、信頼できる相手だとわかるまで出さない
  • ふだん使っているSNSのアカウントで、嗜好について発信しない

一度送った写真や書き込んだ情報は、自分では取り戻せません。準備は少し面倒でも、あとから自分を守ってくれます。

5.誰と始めるかを決める

恋人やパートナーがいるなら、その方と話し合うところから。いないなら、これから相手を探すことになります。どちらの場合も、相手選びでいちばん大切なのは経験の長さではありません。あなたのNGを面倒がらずに聞き、「やめて」と言ったらすぐに止まれる人かどうかです。

SMに興味がある人がやりがちな、最初のつまずき

「してみたい」気持ちが強いときほど、つい一足飛びに動いてしまいがちです。ご相談の中でよくうかがう例を、代わりにできることと並べました。

やりがちなこと避けたい理由代わりにすること
掲示板やSNSに「SMしてみたい」と書き込む相手がどんな人か確かめる手段がほとんどなく、目的の違う人からも連絡が届く会う前にどんな人かを確かめられる方法で探す
やりとりの早い段階で、顔写真や連絡先を送る送った情報は取り戻せず、身元が知られるきっかけになる信頼できるとわかるまで、写真と個人情報は出さない
動画や小説の場面を、そのまま試そうとする演出なので、体への負担や同意の確認が抜けている安全の基本を先に知り、ソフトなものから短く
恋人に、話し合わないまま試す相手が驚き、二人の関係そのものがぎくしゃくすることがある落ち着いた時間に、相手の気持ちを聞くところから
初めて会う日に、そのままプレイまで進む人柄もNGも確かめないまま、断りにくい状況になりやすい初めて会う日は、人の目のある場所で話すだけにする

どれも、気持ちがはやって起きることです。最初の相手と最初の一回は、「少し慎重すぎるかな」と思うくらいでちょうどよいと私は思います。

SMを始める前に知っておきたい安全の基本|同意・セーフワード・体調

相手が恋人でも、これから出会う方でも、SMを安全に楽しむための土台は同じです。始める前に、この3つだけは覚えておいてください。

  • 同意はそのつど確かめる:何をするかは、二人が事前に合意したことだけ。「前回よかったから今回も」ではなく、気持ちが変わったら途中でもやめてかまいません
  • やめる合図(セーフワード)を決める:ふだんの会話では使わない言葉を決め、声を出しにくいときの手の合図も用意しておきます。合図が出たら、理由を問わずすぐにやめるのが約束です
  • 体調とお酒に気をつける:持病やけがは事前に伝え、体調のすぐれない日やお酒が入っているときはしない。終わったあとも、体と気持ちの具合を確かめ合います

この3つを最初に約束してくれない相手とは、始めないでください。決め方の具体例はSM初心者の始め方の「初めてのSM体験の前に決めておきたいこと」でくわしくお話ししています。

相手がいない人は「会う前にどんな人かわかる方法」で探す

恋人やパートナーがいない場合、SMの相手を探す方法には、SMバー、SNSや掲示板、マッチングアプリ、仲介型のサービスなどがあります。初めての方に私がお伝えしているのは、「出会いやすさ」より「会う前に相手を確かめられるか」で選んでいただきたい、ということです。文字のやりとりだけでは、年齢や名前が本当かどうかさえ、なかなかわかりません。

女性の方は、不安を一つずつほどいた女性がSMを初めて体験する前にも読んでみてください。初めて会う日の過ごし方はSMの相手との初対面が怖い女性へ|安全な会い方と当日の注意点にまとめています。

トビラの会なら「してみたい」の段階からご相談いただけます

トビラの会は、SMやドミサブに関心のある20歳以上の方どうしを、事務局が間に入ってご紹介する仲介型のマッチングサービスです。2010年頃から活動しており、登録会員数は延べ4,700名以上(2026年9月時点)です。当会にお問い合わせくださるM女性の約8割は、ほとんど経験のない方です。「興味はあるけれど、まだ何もしたことがない」という段階でのご相談を歓迎しています。

  • 入会前に、男女とも全員とご面談:面談専用の公式LINEを使った映像通話で、ご自宅から受けていただけます。面談は無料です
  • 始めるかどうかは、面談のあとで決めてよい:お話を聞いてから考えていただいてかまいません
  • 男性は身分証で本人確認:お名前・ご住所・ご年齢に加えて、今のお仕事の内容もうかがっています
  • 基本的に写真がなくても始められます:ご紹介は、面談でうかがったお話をもとにしたプロフィールで進みます
  • 日時と場所は事務局とのやりとりで確定:決まったら、前々日と前日の2回、登録したメールアドレスにお知らせが届きます
  • お断りは事務局からお伝えします:ご本人が直接断らなくてかまいません。いつでもやめられます

面談は、手間に感じるかもしれません。けれど私どもは、面談を「安全のための入口」だと考えています。お相手も入会前に面談を受けた方である。そう思えるだけで、初めての一歩の不安はずいぶん小さくなるはずです。

女性は入会金・年会費ともに無料です(くわしくはM女性のご入会案内)。男性の料金はご入会案内をご覧ください。※お約束のキャンセルや無断での不参加など、会員規約(トビラの会)に定める場合には違約金をいただくことがあります。

SMしてみたい・SMに興味がある方からよくあるご質問

Q. SMに興味があるだけで、まだ何もしたことがありません。相談してもいいですか?

A. はい、もちろんです。当会にお問い合わせくださるM女性の約8割は、ほとんど経験のない方です。ご面談では、迷っていることや不安なことも、そのままお話しください。

Q. 自分がSかMか、まだわかりません。それでも始められますか?

A. 始められます。最初から好みが決まっている必要はなく、信頼できる相手との関係の中で少しずつわかってくるものです。まずは「惹かれていること」と「したくないこと」を書き出すところから始めてみてください。

Q. 恋人に「SMしてみたい」と伝えるには、どうすればいいですか?

A. 落ち着いて話せる時間に、「少し試してみたいことがある」と切り出し、先に相手の気持ちを聞くのがおすすめです。断られても責めず、その日に答えを求めないこと。相手の気持ちが追いつくのを待つのも、SMの大切な一部です。

Q. 家族や職場に知られずに始められますか?

A. ご自分でも、専用のメールアドレスを用意する、写真や個人情報を早い段階で出さない、といった準備で身元を守りやすくなります。トビラの会では、基本的に写真がなくても始められ、ご面談もご自宅から映像通話で受けていただけます。

Q. 面談を受けたら、必ず入会しないといけませんか?

A. いいえ。始めるかどうかは、面談でお話を聞いてから考えていただいてかまいません。面談は男女とも無料です。

まとめ:SMしてみたいなら、まず自分の言葉で「したいこと・したくないこと」を

SMに興味がある、してみたいという気持ちは、おかしなものではありません。最初にすることは、何に惹かれているのかとNGを書き出し、安全の基本を知り、身元を守る準備をしてから、誰と始めるかを決めることです。急がなくて大丈夫です。

相手探しにひとりで不安を抱えているなら、面談を経た方どうしが事務局を通して出会う方法もあります。「この人になら心を開いてもいい」と思える相手と出会えるように、私どもがお手伝いします。まずはお話を聞いてみるところからでかまいません。

この記事を書いた人:真柴 渉(ましば しょう)
トビラの会 カウンセラー。SM・ドミサブの嗜好を持つ方の面談とご紹介を担当。パートナー成立・ご成婚多数。安全を最優先に、心の相性を大切にしたご縁づくりをお手伝いしています。