自分を誇示するのではなく「実績」とか「立ち位置」でプライドを満たす

S男性向けのカウンセリングレポートにつき、依頼がありまして、レポートさせていただきました。

下記レポートにつきましては、あくまでも一人の女性による印象でございます。その印象から課題を抽出し改善策を提示するのがこのレポートの役目でございます。もしかしたら、他の女性であればバッチリ合うかもしれません。一つの参考意見としてお読みいただければと存じます。全部が正しいとは言いません。当然に避けがたい事情、不可抗力もあるかと存じます。その点につきましては、当方は存じ上げませんので、前提条件がない状態でのレポートであるということをご理解いただければと思います。

全体的な印象について

コミュニケーションに必死なところが感じられたとのことで、この点で好印象になる場合もありますが、逆に頼りないという印象につながる場合もあります。良い方というのは伝わってくるので、SMにこだわらなければいろんな方から慕われる方だと思います。

SMについていえば、ご経験が全くなく、日常とか非日常のレベルではなく実際にパートナーを見つけるのは現時点で厳しいと思われます。一緒に学んでいきたいというスタンスで、女性の心と同調するか、ご自身で縄などの技術を学ばれある程度の知識を得てご紹介に挑まれると会話のネタにもなり、女性に安心感を与えると思います。

第一印象は清潔感のある素敵な方で、第二印象は悪い意味でプライドの高そうな方とのことでした。以下カウンセラーの報告を鑑みてレポートさせていただきます。

第一印象について

体型はがっちりというよりは多少ぽっちゃりされておられますが、清潔感もあるしはっきりお話される方なので、素敵な印象を持ちました。

レストラン等の選択について

駅から近くて美味しくてよかったとのことでした。

当会のコラムなどでも指摘しておりますが、コース料理はこちら側から待つという姿勢になり、会話が滞った時のメニュー表を見て話す料理ネタなどの応用が効かないなどのデメリットがありお勧めしません。加えて、デザートまでの時間が苦痛になるリスクもあります。仮にレストランの雰囲気が悪く場所を変えようとしても最後まで出てくるのを待つ姿勢となり、こちらも臨機応変に対応が効かずデメリットが大きいと思います。

また、飲み放題につきましても、お酒は美味しいのがなかなか無いというのが多く、料理にあう美味しいお酒をご自身の知識で勧めるためにもまた勉強されるためにも飲み放題は避けたほうがいいと思います。加えて、ラストオーダーと言われた時の「虚無感」というか学生感といいますか、そういった気持ちにもなり社会人のデートの場では避けるべきかなと思います。こちらもコラムにかなり記載指摘しているところです。

見た目や服装・髪型について

清潔感があって、かわいらしい感じでした。ただ、お話されているうちに、汗が大量にあふれでてきておられたとのことで、運動などを通じて体質改善に励まれたらいいのではないかと思います。緊張ではなく、暑さの影響かもしれませんが、いずれにしても清潔感は徐々になくなってくると思われます。

会話力について

相槌や目つきは問題ないのですが、共感を強要する傾向があるとのことでした。
「この部屋暑いですよね？そう思いませんか？」
「テレビはあまり見られませんか？見るというか、眺めているだけで、凝視されることはないですよね」
など、具体的すぎる質問なうえに、答えもほぼ決められてしまっているので、こちらの答える幅が狭くなってしまって、会話に自由がなかったとのことでした。

また、過去のお付き合いの人数聞かれたようですが、こういった敏感な問題は避けた方がよいかと思います。
女性は３人ですとお答えされたようですが、
「３人ですかー！！多いですねー！！それだったら、男がどんなものかはめっちゃ知ってる感じなんですねー」というようなニュアンスをおっしゃられたとのことですが、
「いや、３人は年齢からすれば少なめだし、そんなん言われて女性が嬉しいと思う？」と思われたようです。

女性に不愉快を与えない会話力やネタが必要なのかなと思いました。また、お話されるテンポが早く、焦って落ち着きがないのかなという印象を受けたようです。その他改善点は多々あると思われます。

プライドについて

プライドが高そうな方とのことでした。プライドは何から生まれてくるのかというのは、ご自身のやってきたことや考えてきたことに裏付けられた今のご自身の現状です。やってきたことや考えてきたことの結果として、ご自身の心理的な安定がない場合であるとか不安とか自信が無い場合におけるご自身に関する事の「誇示」によって、プライドが高そうな方との評価を受けると思われます。

心理的な安定とは器とも言い換えられますが、器を大きくするには、自信を持てる実績とそれを誇示する必要の無い思考と余裕感ではないかと思います。誇示することはまだ根本的な欲求が満足されていないという証拠でもありますが、今後の人生においてその欲求を満たしていく手段と行動が必要になってくると思います。テクニカルとして「誇示しない」と決めつつ、誇示する欲求が必要でないくらいに実績を積み重ねていくことで、５０代６０代になった時の余裕感や器感やかっこよさ感を実現されるのではないかと思います。

すでにご自身の夢を実現されているのか、もしくは夢実現の過程でゴールが見えている男性は、心理的に安定するので誇示欲求は減少し、プライドが高いとは見られず、モテる傾向にあります。

カウンセラーへのお金の渡し方について

カウンセラー料としてお金を出される気配がなかったので、一応女性から請求されたようでございますが、
「あっ！！もちろん払います！いくらでしたっけ？」、「用意してない？」って思われたり、
「いま、お金がないので、崩してからでもいいですか？」、「やっぱり準備してない？」って思ったりされたとのことでした。

余計なマイナス印象は避けるべきなのかなと思います。入会されるのであれば、初回の交通費のこともありますから、やはりお金の渡され方は気にかけていただいたほうがいいのではないかとのことでした。

今後の対策について

第一印象はよかったとの印象ですが、交流を深めていくと、だんだんと魅力を失い、リスペクト感がなくなるという感じです。異性の心に高揚感や期待感、安心感を与えるような会話力を身につけた方がよさそうです。

プライドにつきましては、誇示する必要をなくすための施策が必要になります。ご自身の実績に裏打ちされた思想であるとか人生の方向性を明確にした方がいいと思います。将来までの時間があるなかでの今この瞬間のご自身の立ち位置を明確にすることが大切です。

立ち位置が明確になると、自分が何をしているのか、何をしなければならないのか、というのが明確になり心の平穏や心理的な安定につながります。もしご自身に何かがあれば、誇示する欲求は逆になくなります。ご自身に問いかけて「何もない」のであれば、何かを作るということが必要になります。何かを作るには、何をしたいのか、どうしたいのか、５年後の自分はどうなっているのか、それは理想か、理想であればそれに向かって今何をすべきか、というものをある程度でいいので明確にされ、人生における立ち位置を決めたほうがいいと思います。行動し、一歩踏み出すことでステージが変わり、見えてくる景色も変わります。その変化が、ご自身の人生の進捗であり「発展」であるとするならば、何かに向かって生きる姿を周りの人も認識し、ご自身の魅力も増すのではないかと思います。