時間は刻々と進みます。鼓動の涯まで、私たちの人生は進みます。どんな人生で、どんな事を楽しんできたのか、終わりの瞬間に幸せと感じたらいいという抑制的な希望よりも、今この瞬間であったり、常々幸せだと感じることが大事だと思っています。

幸せの時もあれば、心が乱れる時もあります。会社でうまくいかなかったり、人間関係に悩んだり、そんな時間もまた楽しみが待っていたら我慢できるのかもしれません。

人生には異性への「ときめき」が必要だと思っています。いや、手っ取り早い幸福感といってもいいのかもしれません。男女のコミュニケーションほど楽しいひと時はありません。なぜだかわかりませんが、そういうものなのでしょう。

特に、この会は、SMへのトビラを開こうとする方や、すでに開いた方へ、「SMパートナーを探すこと」をお手伝いしています。SMほど楽しいコミュニケーションは無いと思っていますが、その出会いという「きっかけ」においてうまくいかない男性が結構おられます。

コラムでは「きっかけをつかみやすくする」態度やコミュニケーションの方法などを記載しており、参考にされる方も多々おられると思いますが、表現だけ変えても内心に迷いがあると、結局頼り甲斐がないというような思いを女性の心に生じさせる事例もあります。

当然、テク二カルに表現だけかえても、２時間も一緒にいれば、心が伴っていない表現は「浅はかだ」とバレてしまいます。何が最も大事なのかというのが、少しずつわかってきた気がします。

「思いやり」であったり「気付き」であったりは、確かにセンスだと思います。ただ、それがないとビジネスも成功しないし、マーケットにうまくプローチできなかったり、下手で不合理な戦術を採用したり、様々に最適でない手段を選択してしまいがちになります。

「センス」がない人は、そのまま欠落して終わってしまってはもったいないし、センスを磨く努力をすべきです。ここ最近、その「センス」とはどうやって磨くのかという点に興味を持ち始め、またそのことが非常に大切だと思うようになってきました。

一つ、あるM女性からヒントをいただきました。それが以下になります。

センスとは、「目の前にいる相手の心に高揚感や期待感を生み出す力」だと思っています。男性でも女性でもかまいません。ただ、出会いにおいては異性という表現があっていると思いますが、ではその力を発揮できる「条件」とは何かというのを考えたら良いと思います。

それは、相手を知ることもしくは知ろうとすること、そして、自分と相手が存在する周り（場所的なもの観念的なもの、居酒屋であったり社会であったり）を知ることもしくは知っていることだと思います。相手を知るにも周りを知るにも、自分を知らなければなりません。

「知る」とは相対的であって、比較によってより深く知ることができるからです。何を基準にするのかといえば、それは「自分」です。知る事の始まりは「自分を知る」ことだと言っても過言ではありません。

時を経るごとに、人生の経験を積むごとに、徐々に自分も変化していきます。時間と空間によって自分そのものが変化するものです。従って、常に自分と向き合ってく努力が必要です。

とは言っても、大半の方ができていないような気がしないでもありません。だからこそ、「自分と向き合うという事は、一番近くて遠い人間と向き合う事」というM女性に頂いた表現にピンと来てしまいました。

自分の「行為や表現方法」に対する「言い訳」が、心に即しているのかいないのか、それだけでも判れば、本当に楽になるものです。しかし、即した「心」がまやかしや誤解という事も多々あります。自分を知るというアクションの経験値、つまり「知っていく時間」も必要です。年中自分を知ることに費やしてもいいと思っています。というか、一生そうであるべきかもしれません。

何かのアクションを起こした時に、どう思ったのか。生じた思いをヒントにして自分の心の奥に入っていき、仮説を見つけるというのもいいかもしれません。私自信もある決断をしてアクションを起こし、失敗した時に生じた思いが、この１０年の人生の方向性を決めたという経験を持っています。しかも何度も。

具体的には書けませんが、選択肢が一つなくなりシンプルになったという効果がありました。生じた思いには、内部から生じたものや外部から受けた影響もあります。社会的な生き物であるがゆえ、心は社会とも繋がっているという仮説もまた正しい気がしています。

選択肢が消えることで、数ある煩悩も消えたりします。シンプルになればなるほど人生の方向性が明確になり、また自分のリソースをその方向性に費やすことができるので、より効率的に「幸せ」をゲットできたりするものです。

別の題目で、この話は続けます。