30代後半や40代で一度もご結婚を経験しておられず尚且つ本能的には結婚を焦っている男性にありがちなことなのですが、心の壁を取り払ったほうがよいなという事例が時々見受けられます。

「何が正しくて、何がダメなのか」を事前に決定してしまっている方は、「何が正しくて、何がダメなのか」を理解していない方なのかなと思っています。

恋活をしたい、婚活をしたいのであれば、一度全てを受け入れてみてはどうかなと思います。女性が「こういった嗜好がある」というのなら、それを受け入れたらいいと思います。「それはちょっと・・・」なんて言った瞬間に場は完全に崩れます。

それはSMの話の一例にすぎないのですが、別の場面を考えるとすれば、注文するときに、「僕はちょっと・・お腹空いていないので・・」とか、バーに行こうとするときに、「僕はちょっと・・・1000lumen(明るさ)以上ないと話ができないんだよね・・・」とか、後者は冗談なんですが、場を崩す原因というのは、「すでになにかを決めている」からだと思っています。

物腰は柔らかく、穏やかな印象であって、第一印象はいいのに、「なにかを決めている」が故に、臨機応変に対応できない。

居酒屋は駅前チェーン店、料理は最初に頼んでサラダや漬物の3品のみ、相手のグラスが空いても気づかない。先のコラムにも書きましたが、自分を理解してないと、相手も理解し得ないし、自分と相手以外のもの例えばその「場」であるとか「雰囲気」とか「お店」とか「料理」とか「グラス」とか、そういったコミュニケーションを円滑にする周辺環境への理解も難しくなります。

帰宅時間を気にするそぶりをしても、気づかないだろうし、そういうタイミングでお酒のお代わりを勧めたりと・・・いろいろずれてきたりします。

そこまでいっちゃうと、私が理想としている「相手主体のSM」なんて、考えられ無いですよね。自分しか見えて無い、いや自分も見えていない。

自分を知る事をまず第一優先にしなければならない気がします。自分を知る事とは、「何が正しくて、何がダメなのか」を決める事ではなく、調べることではないかと思っています。マーケット調査みたいなものです。なんら偏見無く、限界値や境界線を設けず、フィルターをかけずに自分を見る。見るというよりは、経験する。よりオープンマインドで、こだわりは廃して、受け入れてみる。

良質なプライドだけを残し、質の悪い劣等感の裏返しのようなプライドは捨てて、ノンフィルターな目で自分自身を、相手を、そしてその周りを見つめたらいいのではないかと思います。

受け入れて、吐き出す。その繰り返しの中で、ご自身が見えてくるのではないかなと思いますし、調べれば調べるほど、普遍的に「正しいこと」など存在しません。逆に普遍的に「ダメなこと」も存在しません。

「正しいことや、ダメなこと」というのは、時と場合、空間によって実は変わるものです。だから一つ心の芯を持つとするならば、それは、観念的にはオープンマインドでしかありません。実質的には、芯は無いといってもいいのかなと思いますが、それも時と場合と空間によりますよね。言いたいことは、全ての基準となる心の芯は存在しません。しかし、芯を持った方が楽ですけどね。ただ、人生の範囲が狭くなりがちなので、チャレンジされる方は是非芯を複数持たれたらいいのではないかと思います。

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