昨今の事例で、いくつか考えさせられることがございました。過去の失敗事例にありますように、最初の出会いの時には、女性のプライバシーはあまり聞かないというスタンスが大事です。出会ってすぐの方で、SMという特殊な世界だからこそ、ご自身のプライバシーは開示したくないものです。
SMは信頼関係の上で初めて成り立ちます。プライバシーも同様です。
本名であるとか、会社名や大学名であるとか、離婚原因であるとか、お住まいの最寄り駅であるとか。
会ってすぐに、どんどん聞いてくる男性もいらっしゃるようで、女性は困惑いたします。よく知らない人に、自分の事は話さないですよね。さらに、SMとなるとなおさら壁は高いものです。それでもなお、根掘り葉掘り聞いてくる方のセンスはあまりよろしくない。というか最悪。相手の感情を理解できずにSMはできません。
相手の感情を理解する能力は、この図のもっとも下の部分に属します。最初の基本がなっていない。
ご予約されていたお店まで、迷子になられてかなり時間がかかる中、おそらく男性は何かお話したいと思われたのでしょう。卒業した大学名や、会社名、職業やら職種など、かなり聞かれる事例もあったようです。ここはセンスの問題ですよね。そんなものは、本当に仲良くなってからで大丈夫ですし、私の場合は、正直まったく聞かないです。聞いてなんの意味があるのでしょうか?
「答えたくなかったら答えなくてもよいよ」
と良いながら、さらにプライバシーに踏み込む。腰が低くて押しが強いという感じですね。ここもセンスですね。男性にはセンスを磨くしか無い。
さらに、打診の段階で、女性の離婚原因等をお聞きになる場合もございます。面談時にそんなことは聞けるはずも無く、思い出したくない思い出で、心を沈めるだけなので、出会いの時にそれを女性に聞くと必ず失敗します。そんなものを聞いて何になるのでしょうか?
出会いにおいて大事なのは、会話の相性です。非日常の中での新しい思い出や価値を作ることで、心が癒され、心が開かれるものです。開いていない状態で、無理矢理こじ開けられるのは、不愉快そのもので、日常に戻る感覚が生じて信頼関係は構築できません。
女性からの質問で、出会いの時に本名は言った方がよいのかどうかの質問もありました。気になりますよね。本名なんてどうでも良いです。いずれ仲良くなって何度もお会いしたらわかるようなもので、心が開かれ、波長が共鳴したときにわかるようなものでございます。
無理にさらけ出す必要はありません。
ちなみに男性は、どんどんさらけ出していいと思います。だからといって、女性に求めてはいけませんが。