コラムを書こうとする「頭」的な余裕がなくなっておりました。というのも、ある事業に出資させていただいて、その事業のお手伝いをしておりました。企画からローンチまでのお手伝いで、もしかしたらその後のオペレーションも立場上お手伝いする可能性がありますが、ある程度ローンチの目処が立ち、少し時間的な余裕が出てきましたので、コラムも時々書けるようになると思います。
誰しも、「幸せになりたい」というのは、常に思っていることだと思います。SMや恋、結婚というアクションも、その根源は「幸せになりたい」という欲求からくるものです。ただ、ある幸せを実現しようとすると、誰かが「被害」を被ってしまう場合があります。というか、大半です。「被害」というのは、物理的、金銭的、精神的なものなど、定義は様々です。できるだけ、他者に迷惑を書けることなく、幸せを追求するという視点が大事だと思います。
私自身の「幸せ」というのは、仲間だと思っています。仲間の定義も様々ですが、「友人、同僚、恋人、家族、その他・・・」、様々あると思います。人によって違うのかもしれません。私の場合には、私自身の周辺にいる「信頼関係を構築できた人」というふうに「仲間」を定義できるのかなと思います。
この会に関わりを持つ中で、私自身様々な方にお会いさせていただき、様々な方と強固な信頼関係を築くことができました。しかも、それが全国に広がっております。例えば、金属加工のお話は、名古屋にいる加工技術者のM男性に相談させていただいたり、不思議なネットワークができました。ゆるいネットワークと、近い関係にある方々との強固な信頼が、美味しい食事につながり、楽しい会話に繋がり、さらに私自身が出資させていただくことなど事業企画に繋がったり、不思議なご縁だなと思っています。
ダメなものはダメとはっきり拒絶することで、心を安定させる術も大事ですが、良いものは良いとどんどん受け入れていく姿勢も、意外と楽しいものです。時々頭がパンクしそうですが・・・
周辺にいる人たちと仲良く過ごす。これが最も大事で、「仲良く過ごす」という手法やノウハウは、正直なところ獲得するのはかなり難しいと思っています。獲得できていない人も結構おられますし、私自身もその能力をより確実なものとすべく努力しているところです。
仲良く過ごすことの意義は、自身の「心の平穏を保つこと」に他なりません。無難に過ごすことで対立を避けるなど、様々に何もしない的な手法もありますが、「何かをやりたい」、「こんなものを作りたい」、「こういったサービスや商品を売りたい」と自ら行動すると、必ず「交渉・妥協・押し」など様々にアクションをとらなければなりませんし、必ず感情を傷つけるような邪魔が入るのもまた社会です。
以前働いていた会社の同僚に、「腰が低くて押しが強い人」がいましたが、「押し」とは、他人の幸せの一部を犠牲にしてもらうことという見方もできますし、妥協していただき、他人の幸せの一部を頂戴するという見方もできます。
しかし、何かをやろうとすると、何らかのソリューションを提供する会社に「頑張ってもらう」とか、「頑張ってもらう」には少なからずそれを業としている人の力を借りる、もしくはその人の人生の時間を頂戴して「作業」してもらい、時間や体力を犠牲にしてもらうことになります。その対価として「金銭」をお支払いするわけですが、モチベーションの高い方だと、その金銭以上にサービスを提供していただけたりするわけです。
「人」を犠牲にすることで自分の幸せを実現し、時には「自分」を犠牲にすることで「人」の幸せを実現する。それが社会なのかなと思います。「自分が自分が!」という我田引水的な思考だと「成功」しないのは、社会が他者犠牲と自己犠牲のバランスで成り立っていて、他者犠牲ばかりだと自分の周辺の社会のバランスが崩れ、いわば体の一部の細胞が炎症を起こし、膿として体から排出されるように、社会からはじき出されてしまうからです。その場合には、また一から人間関係を作っていかなければなりませんが、それが人生の「癖」になってしまうとかなりまずいです。
そうやって、押した引いたの対人関係で、私たちは常に生きていると思っています。
大事なのは、押すも引くも、相手にも自分にも「不快感や不愉快さを与えないようにすること」だと思います。そのためには「信頼」が必要だと思っています。過去のコラムでも書いておりますが、「信頼」こそが幸せになるための「土台」だと確信に至っています。
信頼があれば、愛や恋、友情など前向きでプラスな感情が生まれやすく、憎悪や嫌悪は生まれにくいと思います。信頼関係を構築できない方は、信頼関係を構築する術を身につけたらよいですし、信頼関係を構築する術を持っている方は、信頼関係を永続的に維持できる術を身につけたら良いと思っています。言葉もそうですし、態度や約束など、気をつけるべきものがたくさんあると思います。