SMとはクリエイティブな世界でもあります。様々なやり方もあるし、無限大の心と心がぶつかりあい、また時として共振しあい、異性と共有する時間と空間において、新しい価値を生み出すものでもあります。
常に新しい何かを求め、考え、悩み、疲れて、また力を蓄え、そして何かを生み出す。まさに人生の縮図がSMには内在している気がしています。
SMの手法の一つに緊縛がありますが、緊縛そのものがクリエイティビティを求められるもので、アートなセンスを持たないと難しい。皆誰しもアートなセンスを持っているもので、その無限の発想力を徹底的に使っていくことになります。
また、同時に、そこにはリスクを伴う故に、最もSMにとって重要な「愛」が必要になります。身体をケアし、事故が起きないように、常にウォッチする姿勢が重要で、そこには、S性として心休まる一時は無いというある種「あきらめ」も必要です。
「愛」は無限に存在し、枯渇することはありません。パートナーとのために、その行為に浸る時間は、人生において一瞬でしかないわけで、そこには無限の愛を提供すべきではないかと思っています。
「愛」とは不思議なもので、使えば使うほど力になります。その力が、また「愛」の源泉になり、いわば永久機関のようなものではないかと思っています。
されど、そこには、共通の価値観があって、その前提の「意気投合」があって、さらにその下のレイヤーには、雰囲気、いわば心の波長の共振があります。食事をきっかけとして、異性と繋がる気持ちがあって、さらにその心地よさを実感できる、最初のきっかけを、私たちは提供していきたいと思っています。
「出会い」こそ、価値の源泉だと思っています。無数の人たちが、なんらかの偶然性で「出会う」。偶然性が、その人の一時期の人生の方向性も決めてしまう。