時折、出会いの時にはコース料理がよいのでしょうか?というようなご相談もいただきます。コース料理については過去のコラムでデメリットを書かせていただきましたが、私個人としてはアラカルトで、一緒にメニューを選んで、会話を楽しむというのがオススメです。
先日、ある地方都市に出張に伺ったついでに、ある婚活をされているM女性の近況を聞こうと食事をさせていただきました。これまたあるM女性が務めておられる会社が経営するレストランを、当日たまたま見つけてそちらで食事をさせていただきましたが、かなり盛り上がりました。
基本はやはりお酒に合わせた料理を選択するのですが、このレストランがワインを中心としたお酒が豊富で、それに合わせたメニュー構成。あとは好みの問題で、好きな料理を注文していくという流れでした。
ワインは、ボトルリストを別で見せてもらうのではなく、予算はいくらからいくらの範囲でビンテージの古いワインを店員さんにチョイスしていただいて今回は二つほどピックアップしていただき、選択させていただきました。
味に深みがあって体の中にすっと入ってくるのが、ビンテージの古いワインの特徴です。また、コルクを開けて時間の経過とともに、味わいが変化するのも特徴だったりします。なので、「共有する時間の長さと信頼関係の深まりとともに味わいが変化するという表現」も、こういったワインには合っている気がします。今回はヒアリングが目的でデートではないのですが、ある種の疑似体験と言えるのかもしれません。
飲ませていただいたワインはチーズがいらないほどにコクもあり、一方で飲んだ後にスッキリするくらいのバランスのとれた渋みがあって、この飲み物だけで一つの完結した料理だなと感心した次第です。
当然話も盛り上がります。
同時に、店員さんとワインネタでも盛り上がり、普通のレストランですが、ちょくちょく店員さんが顔を出してくれて、「1986年のワインもありますよ」って自慢げにボトルを持参してくれたり、品種の話題や生産国の地方の話題で盛り上がったり、カリフォルニアのナパバレーの活躍状況を説明してくれたり、「高いでしょ」と、当方の金銭的なプライドも捨てつつ、これがまた柔らかく良い雰囲気を醸し出すものです。
店員さんもお話が好きで、ほんとちょくちょくきてくれて、デザートワイン系のお話になったときに、サンプルで3種類くらいのワインをだしてくれたり、しかもぶどう系蒸留酒コニャックのクラッシュドアイス割とかサービスでくれたり、ほんと楽しかったです。いろいろサービスしてくれたし、せっかくなので名前を覚えていただきたかったこともあり、また実際に美味しかったことから、デザートワインのボトル2種類とコニャックを宅配で注文してしまいました。
どうしても、会話でうまくいかない方がいるとするならば、料理やお酒に興味を持たれ、勉強したりご自身で作られたりするといいのかもしれません。
以前、ある別のM女性にヒアリングしたところ、「ドレッシングの作り方の話題でめちゃくちゃ盛り上がった」という意見もお聞きしました。その方とは今でもおつきあいされておられるようですが、そういった料理の話題から、関係性が深まったりするものです。
料理やお酒の話題を通じて、まずは頭で味わい、次に舌で味わうことで、美味しさの切り口が最初からわかるので、味がすごく美味しく感じるものです。会話から味わうという一連の動作の全てに意味を持たせるということが大事なのかなと思いました。
